徹底した院内感染予防対策

意外と知らない「滅菌」のこと

意外と知らない「滅菌」のこと

衛生管理や感染対策の際に、「洗浄」「消毒」「滅菌」という単語をよく目にするかと思います。これらの言葉の違いについて、あらためてご説明します。

「洗浄」は、血液・体液・有機物などのあらゆる異物を対象物から除去すること。つまり、物についている汚れなどを洗い流して取り除く作業です。
「消毒」は、生存する微生物の数を減らすこと。病原性の微生物の場合は、害のないレベルまで減らす、もしくは感染力を失わせることを意味します。
「滅菌」は、すべての微生物を殺滅・除去すること。「微生物の存在する確率が100万分の1以下になること」と定義されるほど厳格です。

さらに、この「滅菌」は、ヨーロッパ基準ではより細かく分類されています。

●クラスB:滅菌前と乾燥時に数回の真空状態を作り、あらゆる形状の機器の滅菌ができる
●クラスS:滅菌前に1回真空状態を作り、ある程度複雑な形状の機器の高圧蒸気滅菌ができる
●クラスN:蒸気と空気の重量の違いを利用して単純な機器内の空気除去を行う

ヨーロッパ基準の最高クラスが「クラスB」、次が「クラスS」、そして「クラスN」と続きます。当院では「クラスB」や「クラスS」の滅菌器を導入し、目に見えないところまで安全性に配慮していますので、安心して通っていただけます。
  • クラスB滅菌器

    クラスB滅菌器

    高水準の「クラスB」の滅菌器を導入しています。真空と蒸気注入を繰り返すことでウイルスや細菌などすべての菌を完全に死滅させられることが大きな特徴です。使い捨てできない治療器具はこの滅菌器で滅菌処置を行い、院内感染防止を徹底しています。

  • クラスB滅菌器

    クラスS滅菌器(タービン滅菌)

    歯を削るタービンのような複雑な精密機器でも、内部のすみずみまで滅菌できる滅菌器です。当院では使用ごとに洗浄・消毒・滅菌処理をして、常に清潔なタービンをご用意しています。

歯科外来診療環境体制(外来環)

当院はAEDや生体情報モニターを備え、緊急時の対応や感染防止等、国が定めた基準を満たし、「外来環(歯科外来診療環境体制)」の届出をしている歯科医院です。
また、医療現場では、スタンダード・プリコーション(標準予防対策)が徹底されています。これは、「すべての人が感染症を持っているという前提で行われる標準的な予防策」のことです。この考えのもと、当院では可能な限り「使い捨てできる器具(ディスポーザブル)」を使用しております。歯科医師や歯科衛生士が使用する手袋、トレイ、注射針、患者さんが使用する紙コップ、紙エプロンなどは、患者さんの治療が終わるごとにすべて新しいものに交換しておりますので、ご安心ください。

Equipments設備紹介

  • CT

    歯科用CT

    立体映像でお口の中を撮影し、歯の根や神経、血管の位置、顎の骨の厚みなどを鮮明に映し出します。平面的なレントゲンと比べ、精密な診査・診断を行うことが可能です。

  • 口腔内カメラ

    口腔内カメラ

    治療の経過など、口腔内を撮影する専用カメラです。患部の状態を実際に見ていただけるよう、ペンタイプと一眼レフタイプの2種類のカメラを導入しています。ペンタイプは操作性に優れ細部まで確認でき、一眼レフタイプはフラッシュでお口の中全体を明るく鮮明に撮影できます。

  • 口腔外バキューム

    口腔外バキューム

    診療室の空気中には、唾液や歯の粉、詰め物や被せ物を削った粉塵など目に見えない細かな異物が飛び散ることがありますが、これらの異物を瞬時に吸い込むのが口腔外バキュームです。診療室内の空気を清潔に保ち、院内感染予防に努めています。

  • 口腔内カメラ

    説明用モニター

    症状や治療内容について、説明用モニターにお口の中の画像やレントゲン画像、説明用アニメーションなどの資料を映し出し、視覚的にわかりやすい説明を行う工夫をしています。

  • 電動麻酔器

    電動麻酔器

    麻酔注射の痛みの原因は、圧力のムラです。電動麻酔器を用いることで、麻酔液を一定の圧力でゆっくりと注入し、痛みを最小限に抑えることができます。

  • 拡大鏡

    拡大鏡

    患部を拡大して診ることができるため、肉眼では見落としがちな初期むし歯の発見や歯の削りすぎを防ぎ、治療の精度が格段に上がります。

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